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転職先を選ぶときは福利厚生も確認しよう
転職先を探すとき、給与や仕事内容、勤務時間などを重視する人は多いでしょう。しかし、長く働くことを考えるなら、福利厚生についても確認しておくことが大切です。
福利厚生とは、給与とは別に企業が従業員のために用意している制度やサービスなどを指します。法律で定められているものだけでなく、企業が独自に設けている制度もあります。
求人情報を見ると、「社会保険完備」「交通費支給」「住宅手当あり」「育児支援制度あり」など、さまざまな福利厚生が記載されています。
ただし、制度の名称だけでは、実際にどのような内容なのかわかりにくいこともあります。
この記事では、転職初心者に向けて、福利厚生の基本的な種類や求人情報を見るときのチェックポイントについてわかりやすく解説します。
福利厚生とは?
福利厚生とは、企業が従業員やその家族の生活・働く環境などを支えるために設けている制度やサービスなどのことです。
福利厚生には、法律によって企業に実施が義務付けられているものと、企業が独自に設けているものがあります。
法定福利厚生
法定福利厚生は、法律に基づいて企業が負担する社会保険料などを指します。
代表的なものとして、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険などがあります。
求人情報に「社会保険完備」と記載されている場合でも、自分の雇用形態や勤務条件によって加入する制度が異なる場合があります。具体的な条件については、求人情報や企業からの案内を確認しましょう。
法定外福利厚生
法定外福利厚生は、企業が独自に設けている制度です。
住宅手当、通勤手当、資格取得支援、社員食堂、育児支援制度など、企業によって内容はさまざまです。
そのため、転職先を比較するときには、「福利厚生が充実している」という表現だけで判断せず、自分にとって必要な制度があるかを確認することが重要です。
転職時に確認したい基本的な福利厚生
ここでは、求人情報でよく見かける代表的な福利厚生について紹介します。
社会保険
健康保険や厚生年金保険、雇用保険などは、働くうえで重要な制度です。
求人票に「社会保険完備」と記載されている場合は、どの制度が対象になるのか確認しましょう。
特に正社員から別の雇用形態へ転職する場合などは、加入条件が変わる可能性もあるため、自分の勤務条件と合わせて確認しておくことが大切です。
交通費・通勤手当
通勤にかかる費用を企業が支給する制度です。
ただし、「交通費支給」と記載されていても、支給額の上限や対象となる交通手段などが決められている場合があります。
自宅から職場までの交通費がどの程度かかるのかを確認し、求人情報に記載された支給条件と比較してみましょう。
住宅手当・家賃補助
住宅手当や家賃補助を設けている企業もあります。
ただし、すべての従業員が対象になるとは限りません。勤務地や住居、世帯状況などによって条件が設定されている場合があります。
転職後に利用したい場合は、自分が対象になるのかを確認しておくと安心です。
退職金制度
退職金制度を設けている企業もあります。
退職金の制度や支給条件は企業によって異なるため、制度があるかどうかだけでなく、どのような条件になっているのかを確認しましょう。
長く働くことを考えている場合は、給与や賞与とあわせて確認しておきたい項目の一つです。
休暇に関する制度も確認しよう
福利厚生を確認するときは、給与に直接関係する制度だけでなく、休暇についてもチェックしましょう。
有給休暇
有給休暇は、一定の条件を満たした労働者に付与される休暇です。
求人情報を見るときは、有給休暇の日数だけでなく、入社後いつから取得できるのかなど、自分に関係する条件を確認しておきましょう。
育児・介護に関する休暇
企業によっては、育児や介護と仕事を両立するための制度を設けています。
将来的に利用する可能性がある場合は、どのような制度が用意されているのか確認しておくとよいでしょう。
制度の内容や利用条件は企業によって異なるため、求人票や企業の公式情報などを確認することが大切です。
働き方に関する福利厚生・制度
最近では、働く時間や場所に関する制度を導入している企業もあります。
在宅勤務・リモートワーク
在宅勤務やリモートワークを利用できる企業では、通勤時間を減らせるなど、働き方の選択肢が広がる場合があります。
ただし、「在宅勤務可」と書かれていても、毎日利用できるとは限りません。
週に何日利用できるのか、対象となる職種や部署はどこなのかなど、具体的な条件を確認しましょう。
フレックスタイム制
フレックスタイム制を導入している企業では、一定のルールのもとで始業・終業時間を調整できる場合があります。
ただし、コアタイムの有無や勤務時間に関するルールなどは企業によって異なります。
自分の生活スタイルに合った働き方ができるか、具体的な制度内容を確認することが大切です。

資格取得や研修に関する制度
転職先で新しい仕事を始める場合、研修や資格取得に関する制度も確認しておきたいポイントです。
研修制度
入社後の研修や、新しい業務を学ぶための研修を用意している企業があります。
未経験の職種に挑戦する場合などは、どのような研修が用意されているのかを確認しておくとよいでしょう。
資格取得支援
業務に関連する資格の取得を支援する制度を設けている企業もあります。
受験費用の補助や資格手当など、支援内容は企業によって異なります。
求人情報に「資格取得支援あり」と書かれている場合は、対象となる資格や支援内容を確認してみましょう。
健康や生活に関する制度
企業によっては、従業員の健康や生活をサポートするための制度を設けている場合があります。
健康診断
企業では、従業員の健康管理に関する取り組みが行われています。
健康診断などについて求人情報に記載されている場合は、内容を確認しておきましょう。
社員食堂・食事補助
社員食堂や食事補助を用意している企業もあります。
毎日の昼食などに関係するため、勤務先を比較するときに気になる場合はチェックしてみましょう。
社宅・寮
企業によっては、社員寮や社宅などを用意している場合があります。
特に遠方から転職する場合は、住宅に関する制度があるか確認しておくとよいでしょう。
利用できる人や費用などの条件が設定されている場合があるため、詳細まで確認することが大切です。
福利厚生を見るときは「自分が使えるか」を確認する
福利厚生について考えるときに重要なのが、「制度があるか」だけではなく、「自分が利用できるか」という視点です。
たとえば住宅手当があっても、対象者が限定されている可能性があります。
在宅勤務制度があっても、すべての職種で利用できるとは限りません。
そのため、気になる制度がある場合は、次の項目を確認しましょう。
- 誰が利用できるのか
- どのような条件があるのか
- どのくらいの金額や日数なのか
- 利用できる期間は決まっているか
- 申請方法はどうなっているか
制度の名称だけで判断せず、具体的な利用条件まで確認することがポイントです。
福利厚生と給与を合わせて比較する
転職先を選ぶときは、福利厚生だけを比較するのではなく、給与や勤務条件なども含めて考えましょう。
たとえば、給与が高い企業と住宅手当がある企業では、単純に月給だけを比較しても実際の条件の違いがわかりにくい場合があります。
| 確認項目 | 企業A | 企業B |
|---|---|---|
| 給与 | ○万円 | ○万円 |
| 賞与 | あり | あり |
| 住宅手当 | あり | なし |
| 交通費 | 支給あり | 支給あり |
| 在宅勤務 | 週○日 | なし |
| 年間休日 | ○日 | ○日 |
このように一覧にすると、求人ごとの違いを比較しやすくなります。
「福利厚生が多い=働きやすい」とは限らない
福利厚生の数が多い企業が、必ずしも自分に合っているとは限りません。
たくさんの制度が用意されていても、自分が利用しない制度が多ければ、転職先を選ぶうえでの優先度は低くなるでしょう。
反対に、制度の数はそれほど多くなくても、自分が必要としている制度が整っている企業もあります。
大切なのは、福利厚生の数ではなく、自分の生活や働き方に必要な制度があるかどうかです。
求人票で福利厚生を確認するときのポイント
求人情報を見るときは、福利厚生の欄を確認するだけでなく、仕事内容や給与などと一緒にチェックしましょう。
「完備」という表現に注目する
「社会保険完備」などの表現を見かけることがあります。
ただし、自分の雇用形態や勤務条件によって適用される制度が異なる場合があります。詳しい条件については求人票や企業からの案内を確認しましょう。
支給条件を確認する
「手当あり」「補助あり」と記載されていても、対象者や金額などに条件がある場合があります。
特に給与に関係する制度については、条件を確認したうえで転職先を比較することが大切です。
企業の公式情報も確認する
求人票だけでは制度の詳しい内容がわからない場合は、企業の公式サイトや採用ページなども確認してみましょう。
それでも不明な点があれば、応募後の面接などで確認する方法もあります。
転職先の福利厚生を比較するチェックリスト
最後に、転職先を比較するときに確認したい福利厚生をまとめます。
- 社会保険の加入条件
- 交通費・通勤手当
- 住宅手当・家賃補助
- 退職金制度
- 有給休暇
- 育児・介護に関する制度
- 在宅勤務・リモートワーク
- フレックスタイム制
- 研修制度
- 資格取得支援
- 社員食堂・食事補助
- 社員寮・社宅
- 健康診断などの制度
- その他の企業独自の制度
気になる求人が複数ある場合は、この項目を表にして比較すると、自分に合った求人を検討しやすくなります。
自分に必要な福利厚生を考えてみよう
転職活動を始める前に、自分にとって必要な福利厚生を考えておくこともおすすめです。
たとえば、通勤費が気になる人なら交通費、住居費を重視する人なら住宅手当、将来的な働き方を考える人なら育児・介護に関する制度など、重視する項目は人によって違います。
「福利厚生が充実している会社」という基準だけで求人を探すのではなく、「自分にとって必要な制度は何か」という視点で考えてみましょう。
また、福利厚生だけを理由に応募先を決めるのではなく、仕事内容、給与、勤務時間、休日、勤務地なども含めて総合的に判断することが大切です。
まとめ
転職先を選ぶときは、給与や仕事内容だけでなく、福利厚生についても確認することが大切です。
福利厚生には、社会保険などの法定福利厚生と、住宅手当、交通費、資格取得支援、在宅勤務など企業が独自に設けている制度があります。
求人情報を見るときは、「福利厚生あり」という表記だけで判断せず、自分が利用できるのか、どのような条件なのかまで確認しましょう。
また、福利厚生の数が多いことだけを基準にするのではなく、自分の生活や働き方に必要な制度が用意されているかを考えることが重要です。
気になる求人を見つけたら、給与や休日、勤務時間などの条件と福利厚生を一覧にして比較してみましょう。
転職は働き方を見直す機会でもあります。目先の給与だけでなく、日々の生活に関係する制度まで確認し、自分の希望に合った転職先を探していきましょう。

